スポーツDJ“無観客五輪”音楽で盛り上げ
■会場に流れる各国の音楽
8月3日に行われたバレーボール男子決勝トーナメントで、日本はブラジルと対戦。得点を決めた時や試合を中断している時には、必ず「音楽」が流れていました。
日本が得点を決めたときには米津玄師の『感電』やYOASOBIの『夜に駆ける』、Official髭男dism『Pretender』。さらには「銀魂」「僕のヒーローアカデミア」、バレーボールアニメ「ハイキュー!!」のオープニング曲『FLY HIGH!!』など、日本の人気アニメの音楽も選曲されていました。
一方、対戦国であるブラジルが得点した時には、ブラジルで有名なレゲエ歌手の曲をはじめとしたブラジルになじみのあるものが流れ、韓国が試合をしている時はK-POP――など、それぞれの国の文化を感じることができる選曲になっていました。
今回、無観客での開催となった静かな会場で、ひときわ目立った音楽。SNS上ではこんな反応が…。
「オリンピックでハイキューの曲、選曲が光ってる」
「ハイキュー!!の曲流れるとか選曲が神!!」
「それぞれの国の音楽が流れるんですね!面白い!」
また、対戦国の音楽が流れることについての投稿も目立ちました。
■会場で選曲していたのは…「スポーツDJ」
これらの音楽を流していたのは、競技シーンに合わせて音楽を選び盛り上げる「スポーツDJ」と呼ばれる人たち。
会場で「スポーツDJ」を探すと、専用のDJブースで手をあげてリズムに乗っている姿がありました。
■「日本対ブラジル」を担当した「スポーツDJ」を取材
一体どのようにして選曲をしているのか、ブラジル戦が終わった後に「スポーツDJ」のDJ Stariさんに話を聞くことができました。
――何曲くらい用意した?
「1か国に100曲前後を用意しました」
――日本の曲でお気に入りは?
「『ハイキュー!!』の曲は全部好きです。バレーボールを応援するのにぴったりな曲でした。K-POPの日本語版も好きです。K-POPは世界のトレンドになっているし、それが日本語でかかるのが良いなと思いました」
――どういう風に選曲している?
「今回はいつもの選曲と違います。いつもは観客をどう楽しませるかを考えて選曲しますが今回は無観客で、選手がホームを感じにくいので、選手を応援する意味でも各国になじみのある曲をいつもより多く流しました」
――反響は?
「試合を見ていた様々な国の人たちから『母国の曲を流してくれてありがとう』と、たくさんのメッセージをもらいました」
最後にDJ Stariさんは「オリンピックが閉幕後に、試合中に流した曲のセットリストを公開するかもしれない」と話していました。