両陛下 五輪関係者の労ねぎらうお気持ち
東京オリンピックについて、天皇皇后両陛下が、新型コロナウイルスの感染拡大という困難な状況の中で、大会の実施を可能とした関係者の尽力に敬意を表し、労をねぎらう気持ちを持たれていると宮内庁が明かしました。
天皇皇后両陛下の側近によりますと、両陛下と長女の愛子さまは、オリンピックの競技をテレビなどで熱心に見て、日本人選手のめざましい活躍を喜ぶとともに、開催が1年延期となり、今なお新型コロナの厳しい感染状況が続く中で、選手たちの積み重ねてきた努力や人知れぬ心の葛藤に思いをはせ、力を尽くす選手たちの姿に強い感銘を覚えられたということです。同様に海外選手団についても努力と健闘をたたえられているということです。
また、選手たちの多くが感謝の言葉を口にしていたことを印象深く思い、スケートボードの競技中にライバル選手同士が国を越え励ましあっていた姿など、国境を越えた選手たちの交流が随所に見られたことにも感銘を受けられた様子だったということです。
東京オリンピックの名誉総裁を務めた天皇陛下は、感染拡大という困難な状況の中で大会の実施を可能とした運営スタッフやボランティア、医療従事者、警備担当者などの関係者の尽力に敬意を表し、労をねぎらう気持ちを持たれていて、皇后さまも同じ気持ちだということです。