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「10年後の家族」に 天国の長男から手紙

2021年8月13日 20:33
「10年後の家族」に 天国の長男から手紙

伊藤英生さん(49)
「驚いたっていうのと同時に、うれしかったり、さみしい気持ちがあったり、不思議な気持ちになりました」

こう話すのは、岐阜県に住む伊藤英生さん(49)。

伊藤さんのもとに、先週、届くはずのない人からはがきが来たといいます。

伊藤英生さん(49)
「見たら(差出人が)長男の名前になっていたので驚きました」

差出人は長男の隆晟くん。およそ10年前、ボールを取りに川へ入ったところ溺れてしまい、わずか11歳で亡くなりました。

実は、隆晟くんが生前に「10年後の家族」にあてて書いたはがきが、ことし届いたのです。

母・裕子さん(46)
「10年後はお母さん、お父さんはどうなっているのかって(書いた後)消してあります」

はがきには、何度も書き直したとみられる跡が…。

隆晟くんが悩んだ末、書いたのは、3人の弟を気に掛ける言葉でした。

「弟は何をしているのか」

4人兄弟の長男で“面倒見がよかった”という隆晟くん。

三男・光星くん(13)
「僕は(当時)3歳くらいだったけど、それでも僕のことを気にかけてくれてるんだなって」

当時の隆晟くんと同じ11歳になった末っ子・正士郎くんは…。

四男・正士郎くん(11)
「僕と同じで(字が)汚いなって」

手紙が届いたあとは、好物のサンドイッチをお供えしたといいます。

父・英生さん(49)
「家族団らんですごす、このお盆の時期に帰ってきたんだな」