ラムダ株陽性“濃厚接触情報”ミスで未送付
新型コロナウイルスへの感染が空港で確認されたオリンピック関係者の「濃厚接触者」になる可能性がある人の情報が、自治体などに伝わっていませんでした。
先月20日、ペルーから入国し、羽田空港の検疫で陽性と確認され、隔離されたオリンピック関係者をめぐり、航空機の中で、その人の横や前後2列に座っていた人を「濃厚接触の疑い」があるとして、厚生労働省から自治体や大会組織委員会に伝えるべきところ、人為的ミスで、そのリストを送っていなかったということです。
自治体などは、濃厚接触者かどうか特定する調査を行えず、その後、このウイルスは「ラムダ株」だとわかりました。
厚労省によりますと、これまでのところ、それらの人の感染は確認されていないということです。
同様のミスは、先月21日、オリンピックとは関係なくフィリピンから入国し空港で「ベータ株」陽性となった事例でも起きたということで、厚労省は、他にミスがないか確認するとしています。