“危険な踏切”大胆解決 安全のため…廃止
every.「警報機が鳴り出して急いで渡る人が多いですね。危ないですね」
東京・品川区にある東急大井町線の戸越公園駅。近くの踏切では警報器が鳴り出してから渡る人が次から次へと…。
品川区民「開かずといいますか、踏切が閉まっている時間が長いなというのは感じます」
国土交通省によりますと“開かずの踏切”などを含めた「改良すべき踏切」は全国に1273か所指定されています。こうした中、大胆すぎる解決策が未明の神奈川県逗子市で行われました。
every.「今最終電車が踏切を通りました。今、踏切の看板が取り外されました」
国交省の「改良すべき踏切」には指定されていませんが、JR東日本横浜支社によりますと、この場所で3件の死亡事故が発生。踏切そのものを廃止する決断をしたのです。
踏切があったのは、JR逗子駅から東におよそ500メートルの場所。横須賀線などの線路9本をまたぐ35メートルほどの道路ですが、遮断機や警報器はありません。
踏切の廃止について、地元の住民は…。
逗子市民「図書館とか市役所に行くのには大変便利なので、(踏切廃止で)生活に不便を感じることが多くなりますよね」
その一方で。
逗子市民「地元の人は割と不便になってしまうかもしれないですけど、回れば(迂回すれば)いいので安全のためにはいいことなのかなと」
JR東日本横浜支社は、「地域住民からは踏切の存続を求める声もあったが、安全を最優先する観点から廃止した」としています。