“感染爆発”夏休み延長や臨時休校も…
東京では20日、5405人の感染が確認され、3日連続で5000人を超えました。また、愛知県や千葉県など各地で過去最多の感染が相次いでいます。緊急事態宣言の対象が20日から13の都府県に拡大されましたが“感染爆発”に歯止めがかからず、夏休みの延長や臨時休校の動きも出てきています。
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20日、神奈川・相模原市で小学1年生の子供を持つ母親が見せてくれたのは、学童からのメールです。
小学1年生の母親
「(メールが)きのうきました。夏休み延びちゃったなと」
来週から小学校が臨時休校となることを知ったといいます。
小学1年生の母親
「私は仕事しているので、弁当作らなきゃいけなかったり、大変になっちゃうんですけど、しようがないことなのかなと受けとめています」
感染の急拡大を受け、神奈川県相模原市では8月25日から始まる2学期について、106の小中学校で8月末まで臨時休校としたのです。
小学6年生の母親
「6年生なので入試とか受験とか勉強の進み具合もどうなっていくか不安はあります」
小学6年生
「夏休みが延びるんだと思ったんですけど、でも少しでも延長して意味があるのであれば、延長した意味はあると思う」
相模原市では、児童や生徒の感染が夏休みに入り大幅に増加。1学期の1日あたりの平均陽性率は0.9人でしたが、夏休みは1日あたり5.6人と6倍以上になっているのです。
相模原市
「9月1日から再開を目指すが、感染状況によっては延長も検討する」
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広がる感染爆発の影響。
沖縄県内でも那覇市など20を超える市町村が小中学校の夏休み延長や臨時休校を決めています。
萩生田文部科学相は20日、2学期の全国一斉休校は実施しない考えを示しました。
萩生田文科相
「国から全国一斉の臨時休業を要請することは考えていません」
ただ、全国の感染は収まる気配がありません。
東京の20日の新たな感染者は5405人。3日連続で5000人を超え、重症者は273人、7人の方が亡くなりました。
都の専門家は…
大曲貴夫医師(20日午後4時半すぎ)
「制御不能な状況が続いています。災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態が続いていると」
専門家は「新規陽性者数が現状のまま継続すると、救える命が救えなくなる」などと強い危機感を示しました。
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全国では20日も感染者が増加。千葉県では1778人、大阪府では2586人といずれも過去最多となる感染が確認され、愛知県でも…
愛知県 大村知事
「(きょうの陽性者は)1347人。1300人台を超え過去最多を更新しています」
愛知県では現在、まん延防止等重点措置が適用されていますが…
愛知県 大村知事
「感染状況を考えまして、緊急事態宣言の要請をこれから文書でもって行わせていただきます」
国に緊急事態宣言を要請することを明らかにしました。
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その緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が20日から拡大される中、新潟では日本最大級の野外フェスが開幕。多くの来場者が詰めかけました。
地元の住民
「やっぱり怖さはありますよね。感染が増えなきゃいいですけど」