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萩生田文科相「教員免許更新制」廃止の方針

2021年8月23日 19:28
萩生田文科相「教員免許更新制」廃止の方針

教員免許の有効期間を10年として、更新の際に講習の受講を義務づける「教員免許更新制」について、萩生田文部科学相は、23日、廃止する方針を明らかにしました。

萩生田文科相「抜本的に全部見直そうということでありますから、(研修制度の)より充実を目指すわけです」

「教員免許更新制」は、最新の知識や技能を取得し教員の資質や能力の向上を目的に2009年度に導入されたもので、教員免許に10年の有効期限を設け、講習を受けさせたうえで免許を更新する制度です。しかし、30時間以上の講習や3万円ほどの受講料が教員の負担となっているなどと課題が指摘されていました。

23日に行われた中央教育審議会の小委員会で、「発展的解消」という事実上の廃止を求める方向性が示されたことを受け、萩生田文科相が廃止の方針を表明しました。

今後、国会での法改正などを経て、早ければ再来年には新しい制度をスタートさせたい考えです。