令和ロマン・髙比良くるまさん謝罪…オンラインカジノ “違法ではない”誤った認識なぜ? 「ゲーム感覚で…」2年で借金7000万円の人も
「令和ロマン」の髙比良くるまさんが、過去にオンラインカジノを利用していたことを認め「違法ではないと認識していた」などと謝罪しました。また、17日夜に『news zero』が話を聞いた男性も「違法ではない」とするSNSなどの情報を信じて始めたといいます。なぜ、このような誤った認識に至ったのか、取材しました。
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過去にオンラインカジノを利用
「1日の最高負け額でいうと、1300万円ぐらい。1日で負けた日がありますね」
17日夜、『news zero』が話を聞いたのは、過去にオンラインカジノで賭けをしたことがあるという男性。
過去にオンラインカジノを利用
「仕事中も、隙あればサイト開いてやってしまう。24時間365日できてしまうというのが一番怖いところ」
大町怜央フィールドキャスター
「(当時)法に触れるという認識は?」
過去にオンラインカジノを利用
「(SNSなどで)『違法ではない』と言っているものを信じていた。世の中的には間違った情報が、ずっとはびこっていたかなと思います」
当時は、違法だと認識していなかったといいます。
そもそもオンラインカジノに日本国内からアクセスして賭博を行うことは、すべて犯罪にあたります。
男性は、今はオンラインカジノから抜け出したといいますが、抱えた借金は2年で約7000万円。
過去にオンラインカジノを利用
「お金の感覚がないというのが、もうひとつ怖いなと思いました。ゲーム感覚に途中なっていたし、お金があればあるだけ振り込みでできてしまうので、お金が尽きるまでずっとできてしまう」
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このオンラインカジノをめぐって、史上初のM-1グランプリ連覇を達成したお笑いコンビ「令和ロマン」の髙比良くるまさん(30)が、次のように謝罪しました。
「オンラインカジノにまつわる事情聴取を受けたという記事により大変お騒がせしてしまい大変申し訳ありません」
15日、YouTubeチャンネルに動画を投稿しました。
髙比良くるまさん(30)
「オンラインカジノをしていたというのは事実であります。違法ではないという認識をしてしまい、オンラインカジノをしておりました」
髙比良さんの説明によると、髙比良さんは2019年末、大学時代の知人から「海外の口座から送金してオンラインカジノをやるのは違法ではない」と説明を受けたといいます。
また、当時インターネット上で広告があがっていたこともあり、“違法ではないと認識”していたということです。そして2020年末までの約1年間、オンラインカジノを続けていたと説明しました。
髙比良くるまさん(30)
「すべてのみなさまにご迷惑をおかけしたことを深く反省しております。本当に申し訳ございませんでした」
警視庁はこれまでに、吉本興業に所属する10人弱のタレントから任意で事情を聞いていて、立件の可否も含め慎重に調べを進める方針だということです。
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オンラインカジノについて、街の人は…。
大町怜央フィールドキャスター
「オンラインカジノが違法か違法じゃないかって、分かりますか?」
街の人
「あんまり違法っていう認識はなかった」
大町怜央フィールドキャスター
「どういう認識でしたか?」
街の人
「ゲームみたいな。アプリとかスマホゲームみたいな感じかなと」
大学生(22)
「大丈夫か大丈夫じゃないかの認識が、人によって全然違うと思う」
大学生(22)
「インターネットの広告も出てたと思うので、違法性はないのかなと少なからず思っていた」
大学生(19)
「なんとなくやっちゃいけないのかなっていうのはあるけど、違法なのか合法なのかはわからなかったので、結構ふわふわしている」
利用したことはないものの、“違法だと判別しにくい”という声が多く聞かれました。
オンラインカジノの問題に詳しい 静岡大学 鳥畑与一名誉教授
「ゲームとギャンブルの一体化というか、境界がどんどんなくなっている。サイトで合法であるかのような、誤解させるような宣伝があっても、信用してはいけない。国内でギャンブルサイトにアクセスしてギャンブルするのは違法なんですよと、しっかり認識しないといけない。ギャンブル、オンラインカジノは怖いと、しっかり認識して、手を出さないことが大切だと思います」
(2月17日放送『news zero』より)