「袴田事件」再審決定 姉・ひで子さん「大変嬉しい」 弁護団「審理継続は無用の負担と苦痛を与える」検察側に特別抗告しないよう求める
57年前に起きた「袴田事件」で、東京高裁は再審=裁判のやり直しを認める決定をしました。
袴田巌さんの姉・ひで子さん(90)「57年かかりました。でも大変嬉しい。きょうは本当にうれしゅうございます」
1966年に静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」で死刑が確定した袴田巌さんは、2014年に裁判のやり直しが認められ釈放されました。
しかし、検察側が不服を申し立て、判断が覆るなどし審理が続いていましたが、東京高裁は13日、裁判のやり直しを認める決定をしました。
東京高裁は、確定判決で犯行時の着衣と認定された衣類について、捜査機関による証拠のねつ造の可能性などを指摘しました。
弁護団は「審理を継続させることは、袴田さんらに無用の負担と苦痛を与える」として、検察側に特別抗告しないよう求めています。