【速報】「袴田事件」再審認める決定 東京高裁 事件から57年
静岡県で一家4人が殺害された、いわゆる「袴田事件」で、東京高裁は13日、再審(=裁判のやり直し)を認める決定をしました。
1966年、静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」をめぐっては、死刑が確定した袴田さんについて2014年、静岡地裁が再審を認める決定を出し、袴田さんは釈放されました。
しかし、その後、決定の取り消しや審理の差し戻しがあり、再び、東京高裁で争われていましたが、東京高裁は13日、裁判のやり直しを認める決定をしました。
争点は、事件から1年2か月後に現場近くの「みそタンク」から見つかった、「犯行時の着衣」とされた衣類に着いた血痕の「赤み」についてでした。
弁護側は、1年以上みそに漬かった衣類に血痕の「赤み」が残ることはありえず、証拠がねつ造されたと主張したのに対し、検察側は、「長時間みそ漬けされた血痕に赤みが残る可能性はある」と反論していました。