全国のPTAでつくる「日本PTA全国協議会」の元参与の男が、発注した外壁工事の代金を水増し請求するなどして、協議会におよそ1200万円の損害を与えたとして逮捕されました。

警察によりますと、背任の疑いで逮捕された青羽章仁容疑者（54）は、2022年から去年にかけて9回にわたり、当時、参与を務めていた「日本PTA全国協議会」が発注した外壁工事の代金を水増し請求するなどして、協議会におよそ1200万円の損害を与えた疑いがもたれています。

青羽容疑者は、協議会の事務局を事実上管理する立場を利用して、事務局職員に指示を出し、工事を請け負っていたさいたま市の工事業者に対して代金を支払わせていたとみられています。

水増し分は工事業者から青羽容疑者の関係会社に送金された上、青羽容疑者が引き出していたということです。

また、この業者の代表と青羽容疑者は知人関係にあるということで、警察はこの業者の代表らからも任意で事情を聞くとともに、事件の全容解明を急いでいます。

青羽容疑者をめぐっては、過去に会長を務めていたさいたま市PTA協議会の運営費485万円を着服した疑いで先月、すでに逮捕されていました。