17日、日本三大祭りの一つ、京都・祇園祭のハイライトである前祭の「山鉾巡行」で、鉾の一つである「鶏鉾」で車輪のトラブルが発生しました。

　京都・四条通では午前10時ごろ、鶏鉾が立ち往生し、鶏鉾を慎重に避けながら、後続の山や鉾が追い越すという、異例の措置がとられています。すれすれの幅を慎重に追い越していく、珍しい光景も見られ、心配そうに見つめていた観光客からは、拍手が上がりました。

　鉾は1基の重量が約10トン前後あり、釘やねじなどを一本も使わず、縄だけで木材を固定する『縄がらみ』という伝統的な手法で組み上げられています。

　「山鉾巡行」は、豪華絢爛な山と鉾が都大路を練り歩く祇園祭のハイライトで、交差点で、鉾を90度回転させる『辻回し』が見どころとなっています。17日の先祭では23の山と鉾が四条通を出発し、河原町通・御池通を経由する行程で、鶏鉾は2日に行われたくじとり式で「鉾一番」の9番目となっていました。