「自宅療養」課題は“感染した子供”のケア
感染者の増加に伴い、急増しているのが自宅療養者。“子供の自宅療養”ならではの課題もあります。
母親(30)
「ねぇ、2人ともマスクはどこいっちゃったの?」
娘(4)
「そばにある」
母親(30)
「マスクをしてください」
息子(7)
「やだ」
マスクをつけるよう促す母親。子供たちは陽性が確認されています。
母親(30)
「一緒に生活してたら、かからないってことが逆に難しいだろうって思っちゃいますけどね」
都内に住む4人家族。感染対策に気をつけて生活していたものの、8月20日に父親の感染が判明し、その1週間後、7歳と4歳の子ども2人の感染も判明しました。
感染経路は全くわからないといいます。
すでにワクチンを2回接種しているという母親だけ、今のところ、感染は確認されていません。
母親(30)
「家の中はそんなにマスクする癖っていうのも今までついてなかったので、急に陽性になったからって『マスクをしろ』って言っても全然できるものじゃないです」
子供たちに、自宅でのマスクを求めるのはなかなか難しく…
母親(30)
「やっぱり(子供たちは)スキンシップを求めることが多いですし、特に寝る時なんかは(子供たちに)挟まれた状態で寝ますし、マスクをしていても、やっぱり距離がどうしても近くなってしまいますよね。私の目の届かないところで寝かせるのは、とてもじゃないけど怖いですね」
2人ともまだ甘えたい年頃。歯磨きなどの世話も欠かせないため、母親は“感染する覚悟”で生活しているといいます。
母親(30)
「感染者数が増えてても、なんとなく自分たちは『大丈夫なんじゃないか』っていう気持ちがうっすら、どっかにあったんだなって実感しました。自分の力だけで気を引き締めていくのも、ほんとに限界があるんだなって思います」
感染した子供を、いかに自宅でケアするかが課題となっています。