×

都の分析会議“人流増加で感染拡大”を危惧

2021年9月2日 15:56
都の分析会議“人流増加で感染拡大”を危惧

東京都は、新型コロナの感染状況を分析する会議を開き、専門家は、「人流が急激に増加していて、新規感染者が増加に転じることが危惧される」と警鐘を鳴らしました。

国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「新規陽性者数は依然として極めて高い値が継続している。人流が急激に増加している。新規陽性者数が再び増加に転じることが危惧される状況」

東京都医師会・猪口正孝副会長「入院患者数及び重症患者数が過去最多を更新し、極めて高い水準で推移している。医療提供体制の深刻な機能不全が継続している」

都内の感染者の7日間平均は、前回のおよそ4388人から3290人に減少しましたが、専門家は、「お盆休みによる人流減少の影響を受けて、一時的に減少した可能性」を指摘しました。

また、新規感染者における20歳未満の割合が4週連続上昇していて、新学期を迎えた学校生活での感染防止対策を訴えるとともに、通学による接触機会が増加して感染し、家庭などに感染拡大することが危惧されると警鐘を鳴らしました。

また、重症患者や入院患者はともに先週からの1週間に過去最多を更新した上で、高い水準になっています。専門家は、「救急医療なども含めて、医療提供体制は深刻な機能不全が継続している」と危機感を示しました。