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コロナ病床 東京「150床」確保で変化は

2021年9月3日 11:46
コロナ病床 東京「150床」確保で変化は

新型コロナウイルスの感染拡大で医療がひっ迫するなか、国と都による病床確保要請の結果(速報値)で、東京都のコロナ病床は150床が追加確保されました。病床の追加で、医療の現場にどんな変化があるのでしょうか。

■重症者用「73床」追加で

有働由美子キャスター
「現在、東京都で入院先や療養先などを調整している人は6688人(9月2日時点)。国と都は都内全ての医療機関に追加の病床確保などを要請していましたが、2日、その『結果』速報値が明らかになりました」

「要請した時点の病床数は『5967床』だったのですが、今回の結果は速報値で6117床と150床増えました。このうち半数近い73床は重症者用のベッドになります。都が目安としていたおよそ7000床には届かなかったわけですが、どうみたらいいのでしょうか」

小栗泉・日本テレビ解説委員
「東京都は、引き続き協力を求めていくとしています。都の担当者によると、追加の150床よりも『重症者用のベッドが73床も増えたことの方が大きい』 といいます。これだけ増えれば『直近の危機には対応できる数字に近づいた』とみているんです」

■「より効率良く重症者を」

小栗委員
「また、もう一つ注目したいのが『回復期支援病床』です」

有働キャスター
「これは、どういう病床なんですか?」

小栗
「これは、山は越えたけれども引き続き入院が必要な患者を受け入れるベッドのことで、1500床(要請時)から155床増えて1655床になりました。重症者の治療を行う昭和大学病院の相良博典医師は『より効率よく重症者を受け入れることができるようになる』と話しています」

小栗
「というのも重症者を受け入れられる病院は限られているので、ベッドもなかなかすぐに増やすことができない。さらに患者が山を越えても退院まで時間がかかるんです。こうした人への感染力が弱くなった患者をすぐに『回復期支援病床』に転院させることができれば、数少ない重症者用のベッドが空きますよね。役割分担をすることで回転率をあげ重症者のベッドを空けようというのです」

■私たちができることは…

有働
「廣瀬さんはどう感じますか」

廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「こうやって病院同士が横の連携を図り、よりスムーズな体制になっていくことは歓迎すべきことですし、今後コロナ以外でも、電子カルテなどの共有なども普通になっていって、よりよい医療が提供されていくのは私たちにとっても良いことだと思います」

有働
「そこも含めて、今後は特定の病院だけが頑張るのではなくて、医療全体でコロナに立ち向かう仕組み作りが大切ですし、私たちとしては、1人でも感染者を減らすことが医療を助けると思って頑張るしかないですね」

(9月2日『news zero』より)

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