起訴取り消しの会社社長ら、国と都を提訴
警視庁公安部に逮捕され1年近く身柄を拘束された後、起訴を取り消された会社の社長らが8日、国と東京都に対しおよそ5億6000万円の損害賠償を求めて提訴しました。
大川原化工機・大川原正明社長「社員それから関係する人たちがいわれのない罪というのですか、ぬれぎぬをかぶされたままで、そのままを過ごさなくてはいけなかった」
神奈川県の機械製造会社「大川原化工機」の大川原正明社長らは、軍事転用可能な機械を不正に輸出したとして逮捕・起訴されましたが、1年近く勾留された後、東京地検が犯罪に当たるかどうか疑いが生じたとして、起訴を取り消していました。
大川原社長らは、これにより会社の信用を失い精神的損害を受けたなどとして、8日、国と東京都に対しおよそ5億6000万円の損害賠償を求めて提訴しました。
訴訟には、大川原社長らと共に逮捕・起訴され、勾留中に体調を崩した後、がんで亡くなった元顧問の男性の遺族も参加しているということです。