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デフリンピック元日本代表が目指す共生社会

2021年9月23日 12:26
デフリンピック元日本代表が目指す共生社会

23日は「手話言語の国際デー」です。「聴覚障害者の国際的なスポーツ大会(=デフリンピック)」の男子サッカー元日本代表選手が、スポーツを通して共生社会を目指す活動を取材しました。

東京都の社会人サッカーリーグに所属する「レプロ東京」。聴覚障害のある人が半数を占めるチームです。プレー中の選手間のコミュニケーションには手話も用いられています。

このチームを立ち上げ監督を務めている伊賀崎俊さんは、4年に一度開催される「聴覚障害者の国際的なスポーツ大会(=デフリンピック)」に出場した経験のある元日本代表選手です。

伊賀崎俊さん「(自分自身がデフリンピックで)なかなかメダルを取れなかったので、僕はかなわなかったけど、次の世代、子供たちにメダルを取ってほしいので、デフ(聴覚障害者)のチームだけでは限界があります」

健常者と一緒にプレーできる環境をつくることで、障害者サッカーのレベルの底上げと障害への理解を深め、障害の有無にかかわらず様々な人が活躍できる社会づくりを目指しているということです。

デフリンピックは今年、ブラジルで開催される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、来年に延期されました。

全日本ろうあ連盟は、デフリンピック2025年大会の日本での開催を目指し、招致活動を行っています。


■デフリンピックとは?

全日本ろうあ連盟スポーツ委員会によりますと、聴覚障害者のオリンピックと呼ばれ、4年に一度、夏と冬の大会が交互に開催される国際的なスポーツ大会です。参加者が、国際手話によるコミュニケーションにより友好を深められるところに大きな特徴があるということです。

競技のルールはオリンピックと同じですが、競技中は補聴器などを装着することは禁止されているため、例えば、サッカーの場合は審判が旗をあげるなど視覚的な工夫がされています。