宣言解除後初の週末 観光地に人の流れ戻る
4度目の緊急事態宣言があけて初めての土曜日。台風一過となった東京では真夏日となり、各地の観光地でも久しぶりににぎわいが戻ってきました。
宣言解除後初めての週末。東京・浅草は観光客であふれていました。
会社員「今日天気もいいし、浴衣着て行ってみようか」「久しぶりに外に出て、友達と会えるのはうれしい」
東京・銀座の“歩行者天国”も2日からおよそ半年ぶりに再開し、久々に多くの人が行きかう中、台風16号も過ぎ去り、2日は都心で最高気温30.1℃を記録するなど各地で真夏日となりました。
また、車で移動する人も多く首都圏から行楽地などへ向かう車で中央道の下り線では一時、約20キロを超える渋滞も発生。
19都道府県を対象とした緊急事態宣言の解除と台風一過が重なり、各地で戻る人の流れ。その多くが向かった先は、やはり観光地でした。
都心に近い箱根で我々が見つけたのは、船から下りてくる大勢の人々。神奈川・箱根にある芦ノ湖名物の「海賊船」です。
訪れた人は――「解除になるので行ってもいいかな」ようやく周りの目を気にせず旅行できると期待を寄せていました。
箱根関所・落合雅人所長「これからどんどんお客様が箱根に来ることを心待ちにしている」
観光客の姿は北海道にもありました。
愛知からの修学旅行生「楽しみでーす」
千葉県からの観光客「北海道は気分転換になって距離感もちょうどいい。楽しみたい」
全日空によりますと、1日から3日間の予約数はあわせておよそ11万人。先月1週目の週末より15%増加しているといいます。
京都・清水寺の周辺にも、大勢の観光客が。街の様子を見ていた土産物屋の店主も思わず顔がほころびます。
土産物店『瓢箪屋』店主・大井秀民さん「ホンマ、この空のごとく心も晴れやか、マスクはとれないけど笑顔はいっぱいです」
通天閣のおひざ元。多くの居酒屋が立ち並ぶ、大阪・新世界の店を覗いてみると、そこには“昼飲み”を楽しむ人たちがいました。
お客さん「2か月ぶりですね。外で飲んだのは久しぶりですね」「やっぱり外で飲むとおいしいですよね」
中には、この1年で客の雰囲気が変化したという人も。
お客さん「(外で飲むのは)半年ぶりくらい」「9か月!」「9か月ぶりです。以前と比べて大声を出さないというところで、みなさん意識しているのかな」
大阪府の基準を満たした“ゴールドステッカー認証店”で1日から酒類の提供が再開。飲食店へ人が流れていきました。
4度目の緊急事態宣言が解除され、季節外れの暑さとなった2日、各地には少しずつ活気が戻り始めています。