宣言解除 居酒屋“満席”再開に慎重な店も
4日、東京で新たに87人の新型コロナウイルスの感染が確認されました。100人を下回るのは、およそ11か月ぶりです。緊急事態宣言が解除されて初めての日曜日となった3日、全国各地の行楽地などでは人出が大幅に増加しました。
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緊急事態宣言の解除後、初めて迎えた日曜日の3日。横浜中華街には多くの人が訪れ、にぎわいをみせていました。
「宣言あけたのと天気がよかったので行こうねって。お出掛け自体も久しぶりなので、やっと連れて来られたというか」
中華街にある飲食店でもランチを楽しむ多くの人たちが。また酒類の提供が解禁となったことで─。
招福門常務執行役 北村徹さん
「徐々にお酒を楽しみに来たお客さんもいらっしゃいます。もちろん感染対策に対しての不安もありますので」
感染対策をさらに強化していきたいと話しました。
横浜中華街発展会協同組合 石河陽一郎さん
「例年に比べて今4割ぐらいですから、少しずつお客さまが戻ってくることを期待したいなと」
働く人と地域を守るためワクチン接種に力を入れている横浜中華街。現在は、対象を拡大し、2回目の接種が受けられない県外の人たちにもワクチン接種を実施しています。
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夜になっても人通りが絶えなかったのは東京・新宿。若者を中心に道いっぱいに人が行き交う様子がありました。
記者
「午後8時を過ぎても、多くのお客さんでにぎわっています」
居酒屋も久々にお酒を楽しむ人たちで、ほぼ満席となっていました。飲食店の営業終了時間となる午後9時、あちらこちらで看板やのれんをしまい営業を終える店がある一方、午後9時以降も客を入れて営業を続ける店もみられました。
東京都内の4日の新型コロナウイルスの感染者は87人。都内で1日の感染者が、100人を下回るのは、およそ11か月ぶりとなります。
都内で山形の料理とお酒が楽しめるという飲食店。久々にお酒を提供できるとあってサービスも─。
山形料理と地酒まら 清水幸佑代表取締役
「1杯1円、2杯目が300円、3杯目が500円」
お酒を我慢していたお客さんに対して、1杯目を1円で提供するというものです。2杯目、3杯目は酒屋や生産者、店に対して乾杯と題し通常より安く提供しているといいます。ただ飲み過ぎにならないよう、4杯以上はあえて料金を高くしているということです。
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一方で、まだお店を再開していないところも。東京・渋谷にある飲食チェーンでは大掃除の真っ最中。6日、およそ半年ぶりに営業を再開するといいます。その一方で─。
他店舗のスタッフ
「私のお店はまだ開けることができないので、開くまでここで働く感じ」
全国にある店舗で段階的にオープンを進めていくといいます。慎重に進めるそのワケは─。
塚田農場を運営するエー・ピーホールディングス 野本周作COO
「リバウンドの心配とかがなくなってくれば、お客さまも来たいと思ってくださるでしょうし、そう思ってくださるタイミングで我々もしっかりと開けていこうと」
感染状況やワクチンの接種率などを見極め、慎重に再開していきたいとしています。