高校生自らがステッカーをデザイン 子宮けいがん考えるイベント 東京・港区
子宮けいがんを防ぐためのHPVワクチンについて、接種の対象である高校生自らが考えるイベントが、東京都内で行われました。
東京・港区で行われたイベントでは、HPVワクチンの効果や子宮けいがん予防の重要性などを学んだ高校生たちが、予防啓発のためのステッカーをデザインし、同年代にHPVワクチンについて知ってもらうにはどうするかを考えました。
子宮けいがんは、性交渉でヒトパピローマウイルス=HPVに感染することが主な原因で発症するがんです。年間約3000人の女性が死亡し、命が助かっても治療のために子宮を摘出し、妊娠・出産ができなくなることもあり、このがんの原因であるHPVへの感染を防ぐために、ワクチンを打つことを世界保健機関(WHO)も推奨しています。
現在、定期接種(=無料で接種できる)の対象は、小学校6年生~高校1年生相当の女子ですが、来年3月末までは接種の機会を逃した1997年度~2007年度生まれの女性(今年度17歳~27歳)を対象に「キャッチアップ接種」が行われています。3回の接種で合計10万円ほどかかるものを無料で受けることが出来ます。
イベントに参加した高校生からは「子宮けいがんはHPVワクチンで予防ができるということを知らない同世代も多い。知る機会がなかった人にも広まってほしいと思った」「誰でもなる可能性のあるがんだということを知れば、ワクチンを打つことを考えるきっかけになるかもしれない」などの声があがりました。
港区はイベントで作成されたステッカーについて、今後の子宮けいがん予防の啓発のために利用したいとしています。
自治体によっては、学生や会社員が接種しやすいよう、夜間や休日に保健所などで、HPVワクチンの集団接種をおこなっているところもあります。
■千代田区(千代田保健所・要予約)
11月20日(水)午後7時~8時
11月21日(木)午後7時~8時
■港区(みなと保健所)
2025年3月24日(月)午後5時~8時30分
3月25日(火)午後5時~8時30分
3月26日(水)午後5時~8時30分
3月27日(木)午後5時~8時30分
3月28日(金)午後5時~8時30分