×

11月下旬並み 札幌より最高気温低い東京

2021年10月19日 20:35
11月下旬並み 札幌より最高気温低い東京

19日の東京の最高気温は11月下旬並みの15.4℃と今シーズン1番の寒さで、北海道の札幌よりも気温が低くなりました。一方、東京都内では新たに36人の新型コロナウイルスの感染者が確認され、3日連続で50人を下回りました。

   ◇

雨の朝となった19日の東京。街行く人は上着を着込むなど“冬の装い”になっていました。


街の人
「朝寒かったですよ、布団から出にくい季節に」

街の人
「ノースリーブとか半袖でいたので、急に上着が必要になってしまって、孫の着るものも困る」

街の人
「なんかこの前まで夏みたいに暑かったのに、やっと秋来るかなとなったら急に冬が来てびっくりしました」

19日の東京の最高気温は11月下旬並みの15.4℃。今シーズン1番の寒さで、札幌よりも気温が低い1日となったのです。(19日の最高気温 東京都心15.4℃ 札幌15.9℃)

   ◇

日中になっても気温が上がらず、寒い1日となった東京。意外な場所がお出掛け先になっていました。

60代
「南の島に来たような感じ」

東南アジアの熱帯雨林を海から山まで再現した植物館「板橋区立 熱帯環境植物館」です。館内は常に20℃程度をキープ。およそ700種の植物や150種ほどの魚が展示されています。

   ◇

くすりのケンコ薬局 加藤健一店長
「こちらのほうにあったかコーナーを設置しています」

防寒対策が欠かせなくなる中、都内のドラッグストアでは、17日から入り口横の目立つ場所に防寒対策のコーナーを展開していました。

くすりのケンコ薬局 加藤健一店長
「入浴剤の動き(売れ行き)がかなり多くなってきましたね。おうちでゆっくりお風呂に入る方が増えてきたと思います」

寒い時期ならではのお風呂需要の高まりを感じているということです。

“あたたか~いお湯につかりたい”と、「足湯」も人気になっています。

もみの気ハウス 奥山美花奈社長
「昨日ぐらいからすごい冷えてきているので、昼間から足湯を利用する方が増えました」

利用客
「ぽかぽかしてます。職場が寒いので足湯につかりたいって」

寒さが本格化するこれからが繁忙期だといいますが、一方でぬぐえない不安もあるといいます。

もみの気ハウス 奥山美花奈社長
「毎日の感染者数の方を随時チェックしてどうかなと。時短とか、全て解除されるといいな」

   ◇

気になるのはコロナの感染状況です。19日の東京の感染者は36人。3日連続で50人を下回りました。

また、新たに13人の死亡が確認されたほか、重症者は5人減って26人でした。重症者が30人以下となるのは去年10月29日以来、およそ1年ぶりです。

減少傾向が続く中、期限まであと5日となった東京都の「リバウンド防止措置期間」。都は飲食店などへの時短営業の要請を緩和、もしくは解除する方向で調整しているということです。

ただ、全面的な解除については都庁内でも慎重な意見があるため、リバウンド防止の措置や条件をつけることも検討しています。

   ◇

少しずつ“元の生活”へと、一足早く動き出した自治体も登場しています。

千葉県が18日から再開したのは、独自の宿泊者優待キャンペーンです。

抽選で当選した人は1人1泊5000円を上限にキャッシュバックを受けることができるのです。(現在、新規の応募は受け付けていません)

感染拡大に伴い、一時停止となっていましたが、状況の改善を受け、段階的に再開することになりました。当面は千葉県民の当選者が同居者などと旅行する場合のみ使うことができます。

対象となっている千葉市のホテルでは、再開が決まってから問い合わせが急増。

ホテルニューオータニ幕張・営業推進課マネジャー 小嶋明彦さん
「少し広めの部屋ですとか、アップグレートタイプの部屋に興味を持たれて予約・問い合わせが増えている」

ZOZOマリンスタジアムや東京スカイツリーが窓から望めるスイートルームなどへの問い合わせは普段の1.5倍ほどになっているということです。

ホテルニューオータニ幕張・営業推進課マネジャー 小嶋明彦さん
「今回の再開は千葉県民に限定されていますが、旅行を再びしてみようと気持ちが盛り上がれば。消毒や換気、安心感を持って利用いただけるようにお客さまを迎えたい」

“お得感”のある旅行で、自粛疲れなどの解消に役に立てればということです。