【速報】地価公示…半導体メーカー進出で商業地上昇率トップは熊本・菊陽町 横浜、宇都宮の“鉄道開通”沿線地域も上昇
土地取引の目安となる2024年の公示地価が発表されました。半導体メーカーの進出で、北海道と熊本の地価が大幅にアップしています。
商業地の地価上昇率トップ3は、熊本県大津町、菊陽町、北海道千歳市で、いずれも前年より30%を超える上昇となりました。大手半導体メーカーの進出で、関連企業の事務所用地などの需要が高まっていることが要因です。
住宅地のトップは北海道富良野市で、外国人にリゾート地として人気が高く、別荘需要が増えているということです。
また、新たな鉄道の誕生で沿線地域も上昇しています。去年3月の「相鉄・東急新横浜線」の開通で、横浜市保土ケ谷区の西谷駅周辺が、去年8月の次世代型路面電車LRT「ライトライン」の開業で栃木県宇都宮駅周辺が、利便性の向上から地価が上昇しました。
北陸新幹線の延伸開業で石川県の小松駅や福井県の福井駅、敦賀駅周辺でも新たな商業施設ができるなど、期待感が高まったことから地価のアップが続いているということです。
そして、全国で最も地価が高かったのは、18年連続で東京・銀座の「山野楽器銀座本店」で、1平方メートルあたり5570万円でした。
住宅地・商業地いずれも全国平均で、3年連続で上昇していて、国土交通省は「コロナ前の価格に戻りきった」としています。