大聖堂の再建願い…13歳少年の絵画パリへ
兵庫県の13歳の少年がパリのノートルダム大聖堂の再建を願って描いた絵画がパリに贈られることになり、贈呈式が行われました。そのきっかけは2019年の沖縄・首里城の火災にパリから届いた励ましのメッセージでした。
パリの消防隊に贈られるのは「光り輝く大聖堂」と題された絵画です。兵庫県西宮市の中学1年生・柳生千裕さんが描いたもので、鮮やかな色使いと、緻密な幾何学模様が特徴です。
自閉症スペクトラムという発達障害がある柳生さんは、9歳から本格的に絵を描き始めました。
そんな柳生さんは2019年の首里城の火災に心を痛め、「沖縄の人に元気を出してもらえれば」と、再建された首里城の姿を思って「いつかその日まで」と題した絵を描き、SNSで大きな反響を呼びました。
そして、柳生さんは、ノートルダム大聖堂の火災を経験したパリの消防隊が、那覇市の消防隊にねぎらいと励ましの手紙を送ったことを知り、今回の作品を描き上げました。
柳生千裕さん「僕の描いた絵が海を越えてパリに行くことが今でも信じられない気持ちですが、パリの人たちにも笑顔になってもらえたらと思っています」
6日、作品の展示会が開かれている那覇市で贈呈式が行われ、この絵はフランス大使館を通じ、パリの消防隊に贈られるということです。