狙いは?“デザインマンホール”をカードに
地域振興策などとして設置されるデザインマンホール。「マンホールカード」を無料配布する自治体も出ています。カードを配布する狙いとは…。
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東京・葛飾区の道路には、着せ替え人形の「リカちゃん」がデザインされたマンホールがあります。青い橋をバックに、リカちゃんが水辺でポーズをとっています。写真を撮る人たちの姿もありました。
区外から来た人
「マンホールを撮りに(来た)。楽しくて」
葛飾区民
「どこかで会えたら、撮ろうと思っていたんです。そしたら会えました。かわいくて良かった」
ほかにも子供などに人気のミニカー「トミカ」のマンホールも。これらは、葛飾区が区内に本社を置く玩具大手「タカラトミー」とコラボしたデザインマンホールです。
区では──。
「こちらがマンホールカードです」
先月からリカちゃんの「マンホールカード」を無料配布するサービスも行っています。
カードを受け取った人
「ここでしかもらえないので、やったという感じですね」
葛飾区観光課の井遼太郎主任は、「世界中で知られているリカちゃんとか、トミカを使った観光資源をつくりたいと。(リカちゃんのカードは)1か月で2000枚くらい」と、カードを配布する狙いについて話します。
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一方、ことし、漫画家・手塚治虫さんの代表作「ブラック・ジャック」の銅像を建てた東京・東久留米市では、手塚さんが晩年の約10年間を市内で暮らし、ブラック・ジャックの連載を続けていたことから、地域振興策としてマンホールなどを設置しています。
今月5日に配布を始めた「ブラック・ジャック」とライバルの「ドクターキリコ」のカードは、3日間で2355枚が配られたということです。
東久留米市市民部 産業政策課長・島崎修さんは、「6割以上の方が市外から、北は北海道、南は九州よりお越しいただいた。誘客の促進に強力なコンテンツだと、改めて認識した」と話しました。