妊婦のワクチン優先接種 自治体動き出す
千葉県で新型コロナに感染し自宅療養中だった妊婦が、入院調整中に自宅で出産し、その後、新生児が死亡したことを受け、自治体が妊婦とその周囲の人へのワクチンの優先接種を設け始めています。
日本産科婦人科学会は、8月14日、新型コロナワクチンに関し、次のような声明を出しています。
1.妊婦さんは、時期を問わずワクチンを接種することをお勧めします。
2.妊婦の夫またはパートナーの方は、ワクチンを接種することをお願いします。
■妊婦らに優先接種も
17日、千葉県柏市で新型コロナウイルスに感染し、自宅療養を続けていた妊娠8か月の女性が早産となり、入院先が見つからないまま自宅で男児を出産し、その後、男児の死亡が確認されました。これを受けて、自治体によっては、新たに妊婦とその周囲の人へのワクチンの優先接種を設け始めています。
■動き出した自治体
・江東区(東京)
妊婦への接種予約枠を設けるとホームページ(HP)で発表。接種について、かかりつけ医の了解を得ている人。27日~受け付け開始。
・京都市(京都)
京都市は20日、妊婦と配偶者等への優先的なワクチン接種の実施を発表。出産のために里帰りしている妊婦も対象にしていて、市が開設している集団接種会場で優先的に受け付け。
・牧之原市(静岡)
接種を希望する妊婦と同居の配偶者、またはパートナーに優先枠を調整。
・愛知県
妊婦、夫、パートナーも含め、県の大規模接種会場で予約の有無にかかわらず、接種機会を提供。妊婦専用の相談窓口も設置する方針。
・堺市(大阪)
予約受付は24日から。妊婦、同居の家族、パートナーに対し、優先的にワクチン接種を実施と発表。接種にあたっては、まずかかりつけ医に相談。
その他の自治体でも、妊婦らに優先接種枠を設ける動きがあります。詳細は自治体のHPで確認できます。