帯状の“軽石”神津島近海で上空から確認
小笠原諸島の海底火山の噴火による軽石が今週末にも伊豆諸島にまとまった量で漂着すると予想される中、神津島の近海では帯状の軽石とみられる漂流物が上空から確認されました。神津島から中継です。
午後2時すぎに、神津島南西の沖合で日本テレビの取材ヘリがとらえた映像では、まとまった量の軽石とみられる漂流物が海面に茶色く帯状に広がっています。上空からも1つ1つの石が認識できるほどの大きさのものもあり、海面に浮いているゴミと比べても大粒であることがわかります。
私たちの取材では、帯状に広がる軽石は神津島から南西におよそ7キロの地点まで近づいていることが確認できました。
また、島の海岸の午後の映像では、少量の軽石が流れ着いているのがわかります。
東京都は海洋研究開発機構のシミュレーションをもとに軽石による影響を大きく受ける可能性と予想されたことから、港への軽石の流入を防ぐため、オイルフェンスを設置していますが、こうした対策が功を奏すか地元の漁協は見守っています。
神津島漁業協同組合・浜川祝男組合長(67)「こればっかりは自然が相手なんでね(東京都は)すぐに対応してくれて感謝してますよ」
一方、神津島からおよそ30キロ東のほうにある三宅島でも20日、海岸に軽石が漂着しているのが発見されました。帯状に浮く様子も確認できます。
三宅島では5つの港すべてでオイルフェンスの設置を20日に完了しました。軽石の漂流状況はシミュレーションに近い動きとなっており、伊豆諸島では軽石の動きに警戒が強まっています。