横浜の高齢者施設1か所“追加接種”前倒し
横浜市は、高齢者施設1か所で新型コロナウイルスの3回目の接種を前倒しで行うと発表しました。
新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種について、国は原則として、2回目の接種から8か月以上の間隔をあけるとしていますが、高齢者施設などでクラスターが発生した場合は、例外として6か月間隔に短縮しての接種を認めるとしています。
横浜市によりますと、市内の高齢者施設1か所で先月、入所者ら38人が感染するクラスターが発生していて、横浜市は、この高齢者施設について厚労省から短縮接種の承認を受けたことを、1日、明らかにしました。短縮接種の実施は全国で初めてだということです。
接種の対象となるのは、施設の入所者およそ70人と職員などおよそ100人です。接種の時期は今月20日の見通しで、この施設では今年5月に2回目の接種を終えているため、およそ7か月間隔での接種となります。
横浜市は、使用するワクチンについて、1・2回目の接種で余ったものと医療従事者向けの3回目接種のために配分されたものの一部を使うと説明し、「予防という観点から、クラスター発生の有無にかかわらず、高齢者施設での前倒し接種ができるように、国に要望していく」としています。