“刃物事件”受け 防犯カメラ設置義務化へ
東京の京王線で乗客が刃物で刺されるなど、電車内で乗客の安全が脅かされる事件が相次いだことを受け、国土交通省は、新しく導入する車両への防犯カメラの設置義務化など対策をとりまとめました。
斉藤国交相「車両を新しく製造する際などにおいて、(防犯カメラの)設置を義務付けることを前提に、その具体的な基準の内容について検討を進めていきたい」
国交省がとりまとめた防犯対策では、京王線での事件などを受け、新しく車両をつくる際に、車両内の防犯カメラの設置を義務化する検討を始めることや、手荷物検査を円滑に実施できるよう利用客に理解や協力を求めることなどが盛り込まれました。
防犯カメラ義務化については、鉄道事業者や有識者が参加する検討会を年内にも開催し、設置の基準や費用負担のあり方について議論を始めるとしています。また、現在は鉄道会社ごとに異なる非常通報装置の表示の共通化などを検討していく方針です。