電動キックスケーター 取り締まり強化へ
最近、街中を走る電動キックスケーターを見かけることが増えてきました。しかし、ヘルメットなしで走行するなどの違反行為や事故も相次いでいることから、警視庁が取り締まりを強化しています。
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東京の街中で、“新たな乗り物”として浸透し始めている「電動キックスケーター」。
記者
「走っている人いますね。電動キックスケーターに乗っている人いますね」
街中でのレンタルサービスも登場するなど、若者を中心に広がりを見せていますが、ある問題から、警視庁が取り締まりの強化に乗り出しているのです。
一般的に原付きバイクに該当する電動キックスケーター。本来必要なヘルメットの未着用や歩道の走行などの“違反行為”が横行しています。
街の人
「タクシー乗ってて、常々危ないなって思ってます」
街の人
「ぶつかりそうになっているのとか見ました」
こうした中、事故も急増しています。
記者
「今年6月、この辺りで電動キックスケーターに乗った男性と乗用車が衝突したということです」
警視庁によりますと、この事故で電動キックスケーターを運転していた40代の男性が重傷を負いました。男性はヘルメットをかぶっていなかったということです。
また、新宿区では電動キックスケーターを無免許で運転していた23歳の女が、赤信号を無視して人身事故を起こしたなどとして書類送検されています。
今年だけでもすでに60件もの事故が起きている中、警視庁が取り締まりの強化に乗り出しました。
これまでは、その場で車両が原付きバイクに該当するのか確認するのが難しく、摘発がしにくかった電動キックスケーター。今後は、車両の性能などが登録されたデータをもとに警察官が電動キックスケーターを照会し、原付きバイクに該当すれば、その場で反則切符を切るということです。
街の人
「おおいに賛成です。事故が起きてからじゃ遅いので、そうした方がいい」
街の人
「安全面を確保して乗れるルールをつくればいい」
警視庁は“新たな取り締まりルール”を早ければ来週にも運用する方針です。