「南海トラフ」「火山」関連は…地震相次ぐ
3日午前、山梨県と和歌山県で最大震度5弱の地震が相次ぎました。気象庁や専門家は、この2つの地震に「直接的な関係はない」と指摘。富士山の火山活動や、南海トラフ地震との関連性もないとみられていますが、今後も同程度の地震に注意が必要です。
■400キロの距離「関連はない」
有働由美子キャスター
「震度5弱の地震が起きたのは、山梨県・大月市と和歌山県・御坊市です。相次いで起きたので『関連があるのでは?』と思った方もいたと思います」
岩本乃蒼アナウンサー
「気象庁は『2つの地震に直接的な関係はない』としています。この2か所は約400キロ離れています。地震の揺れに詳しい慶応大学大学院の纐纈一起(こうけつ・かずき)特任教授は『距離が離れているため、直接的な関連はない。たまたま数時間の間に起きた』と指摘しています」
■富士山の火山活動「変化なし」
有働キャスター
「山梨県で起きた地震は富士山の火山活動との関係も気になりましたが、これも『関係ない』ということですね」
岩本アナウンサー
「そうです。今回の震源にあたる山梨県東部・富士五湖から富士山までは30~40キロほど離れていますし、気象庁によると、火山活動の観測データにも変化は見られず、『直接的な関係はない』としています」
■震源は…「南海トラフ」と別プレート
有働キャスター
「一方で、今回和歌山で起きた地震は、南海トラフ地震の想定震源域に入っています」
岩本アナウンサー
「そうですが、気象庁は『発生の可能性は高まっていない』との見方を示しています」
「纐纈特任教授によると、今回の地震は本州(陸側)のプレートの中で発生しました。南海トラフ地震は、もっと深いフィリピン海プレートと陸側のプレートの境目で起きるものなので、『関連性はうすい』とみています」
有働キャスター
「ただ気象庁は、今後1週間ほどは最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。就寝時は最低限、枕元に防災グッズを用意するなど、備えをお願いします」
(12月3日『news zero』より)