新幹線車両…金属バットで“再生” 車体からアルミ合金を抽出 「ドクターイエロー」も再現
1日、JR東海が社員の子どもたちと一緒にお披露目したのは、小学校2年生が「ホームランも打てそうです」と語ったバット。
一見普通の金属バットにも見えます。しかし「ある秘密」がありました。
JR東海・中村明彦副社長
「10数年間、東海道新幹線を走り込んできた新幹線車両が、子どもの夢と希望がつまったバットに生まれ変わる」
毎年およそ7編成が廃車になるという新幹線を有効利用するため、JR東海がスポーツメーカー・ミズノとタッグを組み、作ったバットです。
東海道新幹線のN700系の車体に使われていたアルミを粉砕して不純物を取り除き、純度の高いアルミ合金を抽出。それを加工しやすい形にしたら、子どもが振りやすいように仕上げたといいます。
こだわりはそのデザインで、N700系のスピード感を表現したといいます。さらに、黄色い車体が特徴で人気の新幹線の検査用車両「ドクターイエロー」カラーを忠実に再現しました。
ミズノ担当者
「何度もJR東海とやりとりを行い、実現できた」
価格は1本1万4300円で、この日から予約スタート。発売本数は1400本の予定だということです。また、廃車を再利用することで、アルミを新しく作る時と比べて、二酸化炭素の排出量が97パーセント削減されるということです。