辺野古埋め立て巡る裁判 沖縄県の控訴棄却
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古の埋め立てを巡る裁判の控訴審で、福岡高裁那覇支部は、沖縄県の控訴を棄却しました。
この裁判は、3年前に沖縄県が辺野古の埋め立て承認を撤回した処分を、国土交通大臣が裁決で取り消したのは違法だとして沖縄県が国を訴えたもので、一審の那覇地裁が、県の訴えを不適法として、却下したため、県側が控訴していました。
福岡高裁那覇支部は15日の判決で、「県には原告適格は認められない」として、沖縄県の訴えを退けました。県側は上告を検討します。
辺野古では、国が埋め立て予定地に土砂を入れ始めてから、14日で3年となり、これまでに、予定する総量のおよそ8%の土砂が投入されました。
一方、埋め立て予定海域の一部で、軟弱な地盤が見つかったことをうけた国による設計変更の申請を沖縄県は先月、不承認としていて、国と県との法的な争いは今後も続く見通しです。