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頭髪を失った子どもたちへの思い…コロナ禍での女子生徒の奮闘に密着

2022年10月31日 16:41
頭髪を失った子どもたちへの思い…コロナ禍での女子生徒の奮闘に密着

去年12月。ぐんま国際アカデミー中高等部の生徒たちが放課後に集まっていた。「女子高生ヘアドネーション同好会」のメンバーだ。ヘアドネーションとは、主に病気や事故で髪の毛を失った子どもたちにウィッグ用の毛髪を寄付するボランティア活動。

同好会では小児がんなどの子どもたちへ医療用ウィッグを提供している。この5年間で18人の子どもにウイッグを無償で提供してきた。メンバーは中等部・高等部合わせて22人(今年度)。みんな、自分の髪を切って寄付している。さらに活動に協力してくれる人たちもいて、髪の毛が全国から送られてくる。

取材に訪れた日は届いた髪を仕分けしていた。ひとつのウィッグをつくるのに必要な髪の毛はおよそ30人分。長さが31センチ以上あれば髪質や色は関係ないという。仕分けした髪の毛は協力してくれるかつらメーカーの工場へ送り、ウィッグにしてもらう。

リーダーの廣瀬楓佳(ひろせ・ふうか)さんは、「1週間で1箱分ぐらい髪の毛が届くのでみんなで頑張って活動している」と語っていた。自身が参加したのは、中等部の3年の時。「ずっとショートカットで 今まで切った髪の毛をつなげたらどのくらいになるんだろうって」そう思ったのがきっかけだった。

サークル活動を始めてすぐ思い出深い出来事があった。病気で髪の毛を失った4歳の女の子にウイッグを直接手渡したときのこと。女の子や家族から何度も御礼を言われ、涙が出るくらいうれしかった。

「これからもこの活動を広げていかなきゃ続けていかなきゃって…」。楓佳さんはそう心に誓ったという。

ところが、その直後から新型コロナウイルスの感染が拡がり始めた。自分たちで病院へ行きウイッグを届けることが出来なくなり、さらに今年に入ると皆で集まることさえできなくなってしまった。

「学校にも行けないので、髪の毛も受け取れないし活動が思うようにできなくて、もどかしさと悔しさがずっとあった」

そう語る楓佳さん。でも、今できることをやるしかないと決めた。活動を途切れさせる訳にはいかないのだ。

コロナ禍でリーダーとして奮闘する楓佳さん。そして3年生となり、遂に活動最後の日がやってくる。

※詳しくは動画をご覧ください。(2022年10月31日放送「news every.」より)

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