愛子さま「忘れることのできない、一生の思い出…」 学習院大学を卒業 桜色の振り袖、晴れやかな笑顔で
天皇皇后両陛下の長女、愛子さまが20日、学習院大学の卒業式に出席されました。“コロナ禍”で登校できない日々が続きましたが、「忘れることのできない、一生の思い出となりました」と、心境を明かされました。
20日、学習院大学で卒業式を迎えられた、天皇皇后両陛下の長女、愛子さま。
――ご卒業おめでとうございます。
「ありがとうございます」
桜色の振り袖に、花の髪飾り。晴れやかな笑顔で、取材に応じられました。
――大学生活を振り返られて、いかがですか?
「最初の3年間はオンライン授業で、最後の1年はこのキャンパスに通い、たくさんの新しい学びを得て、 充実した4年間を過ごすことができました」
愛子さまは、“コロナ禍”の2020年4月、学習院大学文学部日本語日本文学科に入学されました。初登校は、入学から半年後でした。
「半年遅れではありますが、キャンパスを実際に訪れ…先生方や学生の皆さんにお会いできることを、うれしく思います」
この4年間、“コロナ禍”で通学できない日々が長く続いた大学生活について、愛子さまは文書でこう振り返られました。
愛子さま(※大学卒業に際しての文書)
「以前は当たり前であったこれらのことが、いかに尊いものであるのか、実感することとなった学生生活でもありました」
「私にとって忘れることのできない、一生の思い出となりました」
授業で“和歌”の美しさや解釈の多様さに感銘を受け、卒業論文は「式子(しょくし)内親王とその和歌の研究」。
指導教授は…
学習院大学文学部 中野貴文教授(19日)
「私の宮さまの印象は、朗らかな人、明るい方、そして粘り強く真摯(しんし)な方」
学習院大学文学部 中野貴文教授(19日)
「(参考文献などを)丁寧に読み込まれ、自らの言葉で、粘り強く論じられた」
また、こんなエピソードも。
学習院大学文学部 中野貴文教授(19日)
「ある時、敬宮さまのほうから『私、返事が遅いんですよね』『私の返事が遅いと、先生方みんな思っているのかなと思いながら書いています』と、明らかに場を和ませる意図でそのようなことをおっしゃって、僕も思わず笑ってしまいました。そしたら、宮さまも笑ってくださいました」
来月から、公務と両立しながら、日本赤十字社の嘱託職員として勤務されることになった愛子さま。
「素晴らしい先生方や友人たちと出会えたこともうれしく、また、ありがたく思っております」
「ありがとうございました」
(3月20日放送『news zero』より)