所得が高い高齢者の介護保険料“引き上げ”議論
65歳以上の高齢者のうち、所得が高い人が納める介護保険料を引き上げることなどの議論が始まりました。
介護保険制度は3年に一度、見直されます。31日の厚生労働省の部会では、今後、高齢者が増え、現在、全国平均6000円の介護保険料が2040年には9000円程度に達することから、65歳以上で所得の高い人の保険料を増やすなど支払い能力に応じた負担のあり方が議論されました。
ただ、出席者からは「保険料の引き上げには限界があり、 保険者の範囲を拡大すべき」との意見も出ました。
また、「要介護度が低い高齢者は介護保険ではなく、市町村による支援に切り替える」ことや、ケアマネジメント費用の一部を利用者が負担することも議論されました。
厚労省は2024年度の改正に向け、年内にも見直しの方向性をまとめます。