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各地で40℃超え相次ぐ 東京は1週間連続で猛暑日 ブルーベリーは…

2022年7月1日 21:57
各地で40℃超え相次ぐ 東京は1週間連続で猛暑日 ブルーベリーは…

1日も関東地方の群馬県や埼玉県などで40℃を超す猛烈な暑さになりました。東京も今年1番の暑さで、これで1週間連続で猛暑日となりました。連日続く暑さに、都内の農園では、ブルーベリーが日に焼けてしまう被害も出ています。

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1日も各地で気温が上昇。まさに“炎暑列島”というべき1日となりました。

1日、最高気温が最初に40℃以上となったのは、あの“日本一暑い街”でした。埼玉県熊谷市では午後1時半ごろ40℃を観測。観測史上3度目、今シーズン初めての40℃以上となりました。

熊谷市民
「『ああ、40℃か』みたいな感じに思っちゃうのが、熊谷市民の慣れですかね」

ただその後、同じ埼玉県の鳩山町が、その上を行く40.1℃に。さらにその後、山梨県勝沼が40.2℃、群馬県伊勢崎市が40.3℃と、競うように気温が上昇しました。1日、最も気温が上がったのは、群馬県の桐生市の40.4℃で、今年、全国で1番の暑さとなりました。

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各地で真夏の光景が広がる中、“トラブル”も発生しました。茨城県を走る関東鉄道は暑さのため、ポイントのレールが変形しているのがみつかり、線路に水をかけるなどの対応に追われました。このため、常総線は下妻駅から下館駅の一部区間で、運転見合わせとなりました。

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“夏本番”も近づいています。1日、千葉県九十九里町の海水浴場は、3年ぶりの海開きとなりました。

「砂浜とか暑かった。温度が海に入ってちょうどいい」

砂浜には、飲み物を枕に砂浜に大の字で寝て、日焼けを楽しんでいる人もいました。

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東京都心も1日、今シーズン1番の暑さになりました。最高気温は37℃。これで、1週間連続の猛暑日となりました。東京消防庁管内では1日、7歳から97歳までの117人が、熱中症の疑いで救急搬送されました。

猛暑への警戒が続く中、“暑さから逃げ出したい”という人たちが殺到している場所がありました。東京から車で約2時間。群馬県上野村にある、関東最大規模の鍾乳洞「不二洞」です。中の気温は10℃ほどで、暑い外とは違う“別世界”が広がっています。

神奈川から来た親子
「(外は)暖かかったけど、(中に)入ったら涼しくなった」

「すごく涼しくて、ずっとここにいたくなる」

この猛暑で、平日でも例年の倍ほどの人が殺到しているということです。

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氷店には注文が殺到していました。

冨士氷室 植松寛代表取締役
「いま本当に忙しい。ちょっと回らないです、仕事が」

先週末から気温が上がるとともに、注文が急増しているというのです。売り上げは2割ほど伸びているといいます。

ただ、猛暑の中の作業のため、植松代表取締役は「スタッフの体力もあまり長続きしないので、このままずっと続いてしまうとちょっと怖いですね」と心配していました。

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東京・国分寺の農園では、暑さで“悲鳴”が上がっていました。

ブルーベリー農家
「暑さでこのように、梅干しみたくシワシワってなっちゃってますね」

本来、みずみずしいはずのブルーベリーが、この“酷暑”でシワシワになってしまったのです。

ブルーベリー農家
「ちょうど収穫の時期なんです。ちょっととれずに困っています」

味には影響はないものの、少しでもシワができると、商品として出すことはできないということです。

ブルーベリー農家
「今年はちょっと異常です。まだ7月頭なので、今からこの調子じゃ先が心配ですね」

関東の暑さは1日がピークで、2日からは暑さの峠は越えるものの、体温を上回るような猛暑には、引き続き警戒が必要です。



こうした中、新型コロナウイルスの感染が再び拡大しています。猛暑の中、換気が不十分になっていることが一因という見方も出ています。