小笠原諸島の硫黄島沖で、火山活動によって新たにできた「新島」を海上保安庁が撮影しました。

10日午後1時ごろ、海上保安庁が撮影した映像では、新しく誕生した黒い島から白い噴気が出ているのがわかります。海上保安庁によりますと、新島は硫黄島の南の翁浜沖およそ1キロにあって、南北およそ400メートル、東西およそ200メートルの大きさだということです。

高さ数十メートルの噴気があがっているものの、噴火は止まっていました。

気象庁によりますと、硫黄島では火山活動で島全体が隆起する地殻変動がみられていて、翁浜沖では先月21日から噴火が発生していました。

周辺では、海面の変色も確認されていて、海上保安庁は航行警報を出して付近を航行する船に注意を呼びかけています。