石川・輪島市でボランティア受け入れ開始 被災した家屋で片付け
石川県輪島市で、ボランティアの受け入れが10日から始まりました。
輪島市では10日、県内外から訪れたおよそ40人のボランティアが被災した家屋で片付けを行いました。
住人(72)「そこまでタンスが倒れてたのこっちの」
ボランティア「全部」
住人「え~!」
ボランティア「いきます!せーの!」
住人「(タンス)使えるんじゃないの」
ボランティア「使えます。全然使えます。倒れただけなので」
住人「やっぱり昔のタンスってすごいな。嫁入り道具の一つやもん!」「じじとばばだけじゃ動かされんわね、助かる。踏ん切りがつかんよ自分だけじゃ」
また、これまでに各地から届いた支援物資を、ボランティアが小分けにし、被災者に手渡していました。
埼玉県から参加したボランティア「毎日ニュース見ていて、いてもたってもいられない 何か助けできないかないついけるんだろうと毎日情報をチェックしていた」
一方、ボランティアの受け入れには課題もあります。金沢市から輪島市までの移動にこの日、往復で8時間かかったのに対し、現地での活動は、およそ3時間。
被災地では、今も多くの地域で断水が続き、ボランティアが宿泊できないため、活動の時間が制限されているのが現状です。
ボランティアが活動を行った旅館では、地震により、壁や瓦がはがれ落ちるなど、大きな被害を受けている中、「復興のために活動する人に部屋を提供していきたい」と、復旧を進めていました。
お宿たなか・田中孝一店主「温かい布団で寝て、足を伸ばして一日の疲れをいやしてもらえれば、次の日の活力になると思う。そういった場所を提供していきたい」
輪島市では、この3連休、およそ120人のボランティアが訪れ、20軒ほどの住宅で片付けを手伝う予定です。