沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先となる名護市辺野古の埋め立てを巡り、国土交通大臣から工事の設計変更を27日までに承認するよう勧告を受けていた沖縄県の玉城知事は、27日の、判断を見送ることを決めました。

この問題を巡る裁判で今月4日、最高裁で沖縄県の敗訴が確定し、沖縄県に設計変更を承認する義務が発生したことをうけ、国土交通大臣が、27日までを期限として、承認するよう勧告していました。

しかし、沖縄県の玉城知事は27日、「最高裁判決の内容を精査したうえで対応を検討する必要があること」などを理由に、27日までに承認の判断をすることは困難だとする文書を、国土交通大臣宛に発送したということです。

県が承認を見送ったことで、国が県の代わりに承認するための代執行に向けて、承認の「指示」に手続きを進めるのかが注目されます。