沖縄上空に“火の玉” 中国が去年11月に打ち上げたロケットか
10日夜、沖縄県を中心に上空を長い軌跡を残しながら横切る火の玉のようなものが目撃されましたが、専門家の1人は「中国が打ち上げたロケットが大気圏に再突入したものの可能性がある」と指摘しました。
10日午後8時半すぎ、沖縄県を中心に上空を明るく輝き長い軌跡を残しながら、夜空をゆっくりと横切る火の玉のようなものの目撃が相次ぎ、インターネットにはその映像が数多く投稿されています。
これらの映像を見た神奈川県の平塚市博物館の天文担当学芸員・藤井大地さんは10日夜、日本テレビの取材に対し「2022年11月に打ち上げられた人工衛星運搬用のロケット『長征3号B』の残骸だとみられる」との認識を示しました。
藤井さんは、「打ち上げ当初は無事に打ち上がり、残骸が残っていて、それが今日の午後8時45分ごろ落下する予定だった。35分ごろに目撃情報が相次いでいるので、10分くらいの誤差はあるが、大気圏内に入ると速度が上がるので、ほぼ『長征3号B』かと考えられる。光と一緒に金星が見えることから、軌道も一致していると考えられる」などと話しています。
■映像:視聴者提供