兵庫・洲本市の「ふるさと納税」返礼品…25%が“違反” 上限超えに“おまけ”で金券も
日本各地のブランド牛や、ご当地自慢の海鮮…自治体に寄付することで特産品などの返礼品が受け取れる「ふるさと納税」。兵庫県淡路島に位置する洲本市は今年5月、このふるさと納税の対象から除外されました。
昨年度は全国7位となる約78億円の寄付を集め、人気を博していましたが、“目玉”だった「温泉利用券」が問題に。総務省の定める「返礼品は寄付額の3割以内」の上限を超えていたことが判明したのです。
洲本市・上崎勝規市長(今年4月)
「(寄付を)獲得したい、納税を受けたいという中で少し甘さがあった」
その後、第三者委員会の調査で、さらなる違反が明らかになりました。中間報告で違反とされたのは、全体の約25%にあたる301品。制度除外の理由となった「温泉利用券」には、“おまけ”としてタマネギスープの素やクオカードをつけていたことも判明しました。
第三者委員会は、「原因を究明し再発防止策を講じないと、ふるさと納税への復帰は困難」としています。
数々の違反が指摘された洲本市。洲本市役所の広報課は、この中間報告を受け「最終報告を待って、対応を考えたいと思います」としています。