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「特別天然記念物」オオサンショウウオが“消滅の危機” 中国の外来種との“交雑種”が…

2022年10月21日 19:56
「特別天然記念物」オオサンショウウオが“消滅の危機” 中国の外来種との“交雑種”が…

今、国の特別天然記念物オオサンショウウオに消滅の危機が訪れています。在来種と中国からの外来種が交配して生まれた交雑種が、相次いで確認されているのです。

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広島市を流れる八幡川の上流で今、異変が起きています。

今年の夏、八幡川上流で撮影された映像には、暗闇の中、浅瀬をゆっくりと歩く生物が映っていました。国の特別天然記念物オオサンショウウオに見えますが、実は“交雑種”だといいます。

広島大学総合博物館 清水則雄准教授
「今、全国でたくさん確認されつつある、チュウゴクオオサンショウウオと日本のオオサンショウウオの交雑種になります」

在来種と中国からの外来種が交配して生まれた交雑種が、相次いで確認されているのです。交雑種は在来種と比べ、体の色がやや黄色みがかっているなどの特徴をもちます。

八幡川では、今年5月に初めて確認されました。広島大学などは34匹のオオサンショウウオを捕獲しDNAを分析。すると34匹のうち、在来種はわずか7匹しか確認できなかったということです。

広島大学総合博物館 清水則雄准教授
「こんなスピードで交雑種が拡大するとは思っていなかった。(交雑種が)全国にどんどん増えていくと、日本の在来種が近い将来、消滅してしまう可能性が極めて高い」

国の特別天然記念物に訪れた消滅の危機。この事実に広島市民からは…

広島市民
「問題になるでしょうね。残念なことですし、なんとかしていただきたいと思いますね」

交雑種は広島県以外でも確認されていて、専門家は「オオサンショウウオを見つけた際には捕まえず、地域の教育委員会に連絡してほしい」と呼びかけています。