台風被害の長期化懸念…九州の状況は?
29日朝、鹿児島県に上陸した台風10号は、この後、日本列島を縦断するおそれがあります。ノロノロとしたスピードで進んでいるため、影響の長期化が懸念されています。
28日夜から明け方にかけ、過去最強クラスの勢力で列島に迫った台風10号。
室内にいても恐怖を感じるほどの勢力で29日午前8時ごろ、九州へ上陸しました。
激しい雨と風が打ち付ける宮崎県延岡市の港。そんな荒れた海を見つめていたのが、数え切れないほどの鳥です。暴風で飛ぶことができないのでしょうか、一歩も動くことなく、踏ん張っています。熊本県阿蘇市では、馬も暴風の中で踏ん張っていました。
山崎誠アナウンサー
「午前9時前の宮崎市内です。外に出てみると大粒の雨、そして風がきのうより特に強くなっています。海を見てみると、波が高く白くうねっています」
自宅からホテルに避難しに来たというご夫婦に話を聞きました。
──どうしてホテルへ?
ホテルに避難した夫婦
「目の前が砂浜(海)というところに住んでいる。念のため用心しておこう」
自宅の目の前には海が広がっていて、過去の台風では…
ホテルに避難した夫婦
「2年前の台風でテラスが飛んで屋根に突き刺さった」
「ビーチに住むのはこういうことかと」
「私が(避難を)決めました」
──台風の速度が
ホテルに避難した夫婦
「遅すぎます」
ノロノロとしたスピードで進んでいる台風10号。同じ場所に長くとどまるため、もたらす被害も大きくなっています。
鹿児島県内では、最大瞬間風速51.5メートルの猛烈な風を観測。
記者
「街路樹が根っこから倒れてしまっています。近くの建物にも木が接触」
宮崎では竜巻とみられる突風に見舞われました。
記者
「信号機の上には何かの看板などが引っかかっています」
夜が明け、現場へ向かうと…
記者
「ドラッグストアなんですが、天井が落ちていますね」
「壁がはがれていますし、電線の部分になにか大きな壁紙・布のような物がひっかかっています。台風の影響・爪痕が随所に感じられます」