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【スタジオ解説】「台風7号」最強クラスで関東接近 避難情報は

2024年8月16日 21:31
【スタジオ解説】「台風7号」最強クラスで関東接近 避難情報は

台風7号は非常に強い勢力を保ったまま千葉県に最も近づいてきています。日本テレビ社会部・災害担当の中濱弘道デスクと、16日午後6時現在の避難情報などについてお伝えします。

社会部・災害担当 中濱弘道デスク
「現在の雨の状況を見ていきます。台風の中心が房総半島の東側の海上にあって、目がはっきりしています。少し寄っていきますと、雨雲が見えます。黄色や黄緑、緑色といったやや強い雨が降っているエリアです。房総半島の東側を中心に降っています。大多喜町などでは黄色の表示が出ています」

「これに風の状況を足してみたいと思います。台風の中心がありますが、これに向かって半時計回りの強い風が吹き込んでいて、房総半島もまさにピンク色や赤い矢印が出ています。風が強い状況ですね。都心も北風がやや強くなっている状況かと思います」

中濱デスク
「現在(午後6時ごろ)の避難状況を見てみたいと思います。今、紫色の画面が出ていますが、福島県のいわき市に避難指示が出ています。警戒レベル4相当のものです。そして、千葉県の旭市と茂原市に避難指示が出ています。茂原市は一部地域になります」

中濱デスク
「川の状況も変化しています。気象庁の『キキクル』で見ると、水色の線が多くなっていますが、中小河川や大きな河川も含めて現在の川の状況を示しています。ほとんどが水色のエリアですが、千葉県の房総半島にある中小河川で少しだけ黄色の川が出てきました。これはこの1時間から2時間ほどで水色から黄色に変わったのですが、やや注意という状況で、雨が強まってきていて、今後水位が上がる可能性があるということで、黄色の川が増えてきています」

「この川を、具体的に画像を使って見ていきます。国土交通省の川の防災情報では、川の水位情報や画像も見ることができるので、普段との比較もできます。茂原市に避難指示が出ているという話をしましたが、この茂原市を流れる一宮川の様子を見ていきたいと思います」

中濱デスク
「去年撮影した平常時の画像と比べると、今はかなり水位が上がっているのが確認できます。茶色の濁流のようなものが見えます。右側には土のうがいっぱい積んであります。一宮川はここ数年で何度も氾濫を繰り返している川で、まさに工事中の川です。茂原市も一宮川の水位が上がっているということで、避難指示を出している状況です。近くに住んでいる方も一宮川の状況は非常に気になるところだと思いますので、引き続き注意が必要かと思います」

「川の様子を見に行くことは絶対にやめてください。足を滑らせて川に落ちることもあります。ホームページで川の様子を見ることができますので、ぜひ活用してください」

「千葉県内の川ですが、他にも水位が上がっている川があります。南房総の館山市を流れる平久里川の様子です。平常時の画面から現在の画面に切り替えますと、川底が見えなくなっていますね。茶色の濁流になっていて、川の水位がかなり上がっていることがわかります」

「もう一つ、南房総市にある三原川を見てみたいと思います。普段はのどかな川の様子ですが、今は水位が上がっていて水が濁っています。台風がかなり近づいている地域ですので、普段は1メートルくらいの水位ですが、今はかなり高くなっています。周りの方も心配になっていることかと思います」

「川の防災情報を使えば川の様子が見られますので、川のそばに近づいたり見に行ったりすることはやめてください。川の水位は雨がやんだ後も増水することがあります。これから雨のピークが近づいてきますので、引き続き注意が必要です」

中濱デスク
「改めて『キキクル』で、土砂災害の様子を確認します。黄色のエリアがありますが、房総半島で雨が強くなっていますので、大多喜や鴨川などで注意の状況になっています」

森圭介キャスター
「気象庁のウェブサイトで、ご自身で確認することもできますので、最新の情報を注意して備えに役立ててください」

(8月16日午後6時ごろ放送『news every.』より)