鹿角のクマ被害の林道 車での現場接近を目的に重機を使った作業はじまる 22日も作業続く見込み
倒れている男性の搬送にあたっていた警察官2人が相次いでクマに襲われけがをした鹿角市十和田大湯の山林では、現場まで車で近づけるようにするため重機を使って林道を整える作業が行われました。
21日には現場までたどり着けなかったため、作業は22日も続く見込みです。
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青森との県境にある十和田湖からほど近い場所に広がる鹿角市十和田大湯の山林。
柴田光太郎アナウンサー空撮リポート
「クマを捕獲するためのおりが設置されています。動物などがかかった形跡はみられません」
ハチミツなどを仕掛けた捕獲用のおりは鹿角市が毎朝確認していますが、クマは入っていませんでした。正午ごろも、入り口は開いたままの状態でした。
土屋弘樹記者 午前9時半ごろ
「県道から現場へとつながる林道は封鎖されていて警察が警戒にあたっています」
鹿角市十和田大湯の山林では、タケノコ採りに来た青森県の64歳の男性の行方が15日からわからなくなっています。その男性とみられる人の搬送にあたっていた警察官2人が相次いでクマに襲われけがをしました。県によりますと倒れている男性には野生動物によるものとみられる傷があり、すでに死亡していました。
20日は県警のヘリコプターが、男性と、搬送に使う担架を確認しましたが、近くには親子とみられるクマ2頭がいたということです。男性の搬送は中断したままとなっています。
土屋弘樹記者 午後2時半ごろ
「現場につながる林道に、市の職員など関係者が入っていきます。林道を整備する作業などにあたるものとみられます。」
現場に車で近づけるようにするため、重機を使ってやぶを切り開いたり林道を整えたりする作業が始まりました。
柴田光太朗アナウンサー空撮リポート
「山林の斜面。標高700メートルほどのところです。画面中央の黄色い重機があります」
作業は夕方までに終わり、現場まではたどり着けませんでした。作業は22日も続く見込みです。