"電柱のカラスの巣"撤去作業を公開 東北電力ネットワーク
東北電力ネットワークが電柱にあるカラスの巣の撤去作業を報道機関に公開しました。
カラスの巣は停電の原因になるため、「見かけたら連絡してほしい」と呼びかけています。
秋田市飯島の、田んぼが広がる集落。
高所作業車を使って高さおよそ12メートルの電柱で行われていたのが…。
カラスの巣の撤去です。
直径およそ30センチの巣を作業員が慎重に取り払っていきます。
「撤去しま~す」
「撤去~」
「よ~し」
その巣をよく見てみると
ほとんどが木の枝やワラで出来ていました。
東北電力ネットワークによりますと、
こうした枝などが電柱の送電設備に接触すると停電が起きます。
カラスの巣が原因で鹿角市の八幡平地区では、今月9日、
241戸で停電が発生しました。
2021年にはJR秋田駅でも巣が原因で停電が起き、列車が一時運転を見合わせました。
カラスの巣には、ハンガーなど金属がまぎれているものもあります。
火花が出て枝やワラに引火し、火事になることもあるということです。
春はカラスの繁殖シーズンで、巣作りが盛んになります。
東北電力ネットワークが去年、県内で撤去した2996個のうち、
ほとんどが3月から5月に撤去されました。
電柱にカラスの天敵のフクロウの像などを取り付け、
巣を作りづらくする対策も行われていますが、効果は限定的だということです。
東北電力ネットワーク秋田電力センター武田広一さん
「毎日のように地域のみなさま方からカラスの巣、電柱の上にありますよといった情報をいただいて
我々も早期発見、撤去に努めているところであります」
東北電力ネットワークは「大規模な停電につながるおそれもあるので、
自宅周辺の電柱で巣を見かけたら連絡してほしい」と呼びかけています。