特殊詐欺への悪用が懸念される金融機関の口座の不正な開設や譲渡 7月は18件の書類送検 前月比6件増
SNSを通じた投資の詐欺や、恋愛感情や親近感を抱かせて金をだまし取るロマンス詐欺が県内でも後を絶ちません。こうした詐欺も助長する、金融機関の口座の不正な開設や譲渡の疑いで県内で7月に書類送検が18件あったことがわかりました。前の月と比べて6件増えています。
県警察本部のまとめによりますと、県内では7月、他人への譲渡などを目的に口座を不正に開設した疑いの書類送検が5件、正当な理由がなく他人に口座を譲り渡した疑いの書類送検が13件ありました。あわせて18件で前の月と比べて6件増えています。
不正な口座開設は能代警察署管内で3件、大館警察署管内と湯沢警察署管内で1件ずつでした。
正当な理由がない口座の譲り渡しは秋田東警察署管内で5件、由利本荘警察署管内で4件、大館警察署管内で2件などとなっています。
県警察本部は、口座の不正な開設や譲渡は詐欺に多数悪用されている犯罪だとして、他人から口座の譲り渡しを要求された場合などには警察に通報するよう呼びかけています。