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「原因究明と再発防止策が全国の安全対策の礎になることを目指す」3人死亡マンホール事故受け秋田県が設置した安全対策検討委員会の1回目の会議を開催

2025年3月25日 8:58
「原因究明と再発防止策が全国の安全対策の礎になることを目指す」3人死亡マンホール事故受け秋田県が設置した安全対策検討委員会の1回目の会議を開催

今月7日、男鹿市で県が管理する下水道管の復旧工事をしていた作業員3人が死亡した事故を受けて県が安全対策検討委員会を設置し、1回目の会議が開かれました。

会議は冒頭を除いて非公開で、県は「県民にはきちんと説明できるタイミングでしっかりと公表したい」という考えを示しています。

県が設置した安全対策検討委員会は、上下水道の専門家や、国土交通省の職員などで構成されています。

委員長には、埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故の原因究明委員会の委員も務める、東京大学大学院の加藤裕之特任准教授が選ばれました。

東京大学大学院 特任准教授 加藤裕之委員長
「今回の事案の原因究明と再発防止策が、全国的な安全対策のひとつの礎になることを目指して、本検討委員会を進めていきたいと思います」

原因究明と再発防止を目指して開かれた会議は冒頭を除いて非公開でした。

県はその理由について「警察の捜査に支障をきたす恐れがあるため」と説明しています。

この事故は今月7日、男鹿市脇本樽沢の県道で、県が管理する下水道管の復旧工事を行っていた男性作業員3人がマンホールの中で相次いで倒れて病院に運ばれ、その後死亡したものです。

今月10日に行われた1回目の実況見分では、マンホール内と下水道管をつなぐバルブで水漏れが見つかったほか、事故前の検査で確認されなかった有毒ガス=硫化水素が検出されました。

3人は酸欠または通水後の硫化水素の発生で死亡したとみられていて、警察は業務上過失致死の疑いも視野に入れて調べています。

会議を受けて加藤裕之委員長は。

加藤裕之委員長
「まだ事実関係わかってない点も多いので、きょうの段階でこれが原因だったというところまでの特定まではできてないです。今回の原因究明と再発防止策というのが今後の日本の下水道の改築更新に安全に進められるようにしなければならない。それがひとつの大きな意義になると思います」

会議は今回を含めて3回開かれる予定で、委員会は5月下旬までに報告書をまとめたい考えです。

県は今後の会議を公開するかどうかは検討中とした上で、「県民にはきちんと説明できるタイミングでしっかりと公表したい」という考えを示しています。

最終更新日:2025年3月25日 10:44
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