世界遺産「首里城」3年前焼失「正殿」再建工事始まる 総工費およそ120億円
沖縄県那覇市の世界遺産「首里城」で、3年前の火災で焼失した正殿の再建工事が始まりました。
3年前の火災で焼失した首里城の正殿について、国は2026年度までに再建する計画です。
3日午後に行われた正殿の起工式には玉城県知事らが参列し、木材にノミを入れる儀式とともにくす玉が割られ、再建工事の開始が宣言されました。
城郭内の防災・防火設備の整備なども含めた正殿の総工費はおよそ120億円ですが、このうちおよそ24億円は国内外から沖縄県に寄せられた寄付金で賄われます。
また、起工式に先立ち、工事で使う材木を首里城へ運ぶ「木遣行列」が行われました。
県内外からの参加者およそ130人の行列に続き、正殿の再建に使われる「御材木」が、守礼門の下までおよそ400メートルの道のりを進み、沿道からは盛んな拍手が送られました。