除染土再利用の実証事業へ 新宿御苑で住民説明会
福島第一原発事故後の除染作業で出た「除染土」を再利用する実証事業の予定地となっている東京の「新宿御苑」で21日夜、住民説明会が行われました。
「除染土」は現在、福島県内の中間貯蔵施設に保管されていて、国は、放射能の濃度が基準値を下回ったものについては、公共工事などで再利用する方針です。
これまで実証事業を福島県内で行ってきましたが、環境省は今月福島県外でも行う方針を示し、21日夜、予定地の一つ東京の「新宿御苑」で、住民説明会が行われました。
実証事業は一般の人が立ち入れない場所に1メートルほどの穴を掘って除染土を埋め、土で覆って花壇を造成した後、影響を調べるというものです。
説明会参加者「(除染土については)福島の人たちだけの問題ではないっていうことは理解していますけれども、子どもたちも遊んだりとかするような、そういう場所に持ってくるアイデアしか出てこなかったのかなっていう、そのことに残念さがあります」
会場周辺では抗議活動も行われていました。
先週には別の実施予定地である埼玉県所沢市でも住民説明会が開かれています。